初めて人に話をする
ほとんど誰にも病気の事を自分から話す事はなかった。話す事に何の意義も見いだせなかったし、自分の心を乱したくなかった。バイオプシーをするんだと言いふらしたけど、ほとんどの人はその事を忘れていた。ただ2人、覚えていた人がわざわざ電話で聞いて来てくれた。彼女達には手術前後、本当にお世話になり感謝している。
日本に帰る前、私のSpiritual Mentor に会いに行った。
極力冷静に経過を話す。多分彼女の前では泣かないだろうと思ったが、案の定泣かずにすんだ。
「あなたのようなタイプはそういう病気にはかかりにくいんだけど、どうしてだろうねえ。ちゃんとSubconcious に原因を聞いてみないとダメね」
「そんな先延ばししないで早く切ってしまいなさい。初期の乳がんなんてホントに対した事ないのよ。何か心配があればいつでも電話して来なさい」
彼女は78歳。頼りになる人生の先輩だ。
働いている学校の校長先生にも、今後仕事を休む事になるので話をした。
「私の友達も何人も乳がん手術やってピンピン元気にしてるわ。ステージゼロなんてホントにラッキーだったわね。学校の事は気にしないでいいから。音楽の授業は各担任にやらせておくわ。心配せずに早く手術してしっかり休みなさい。」
あ〜女は頼もしいなあ・・・。
8月に入り、右側のオッパイのバイオプシーをする。
結局特に問題がない事がわかり一安心。
左胸を全摘出して再建手術をすぐ受ける・・・。
漠然と再建手術の事はわかっていたが、実はその時は何にも知らなかった。
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