Saturday, August 11, 2012

知り合いからカードが届く

冷静にしているつもりでも、何せ発覚から手術までの期間が長かったので(2ヶ月)感情のアップダウンがあり、ダンナも多分一人で抱えるのは辛かったのだろうと思うが、どうも親しい友人には喋っているらしい。彼らは何も口に出さないが、変な同情のバイブレーションを感じる。ただ唯一、ドイツ人のピアニストだけは「乳がんの手術だって?うちの母親も昔やってピンピン元気にしてるよ。ステージゼロなら尚更たいした事ないよ。」と会った時にハッキリ言った。返ってそういわれた方が気持ちが良い。

私がほとんど人に喋ってないのにナンデあんたがそんなに喋るんやとダンナをなじる。そのうちリンパの癌を煩って長い間療養していた知り合い(女性)からカードが届く。

「夫からイクコが乳がんだと知らされてとっても驚いています。私も癌を克服した人間。何かあったら何でも相談にのるので、いつでも電話して来てね。」

彼女の気持ちは本当に有り難い。知ってしまったからには何かせずにはいられなかったのだろうと思う。すぐにカードをくれて・・・。でも私はそのカードを読んで、たまらなく悲しかった。乳がん患者になるという事実。その事をまだ受け入れられていなかったからなのかもしれない。今でもその時の気持ちを上手く表す事が出来ない。ただただ、悲しかった。

その日は親しい友達のパーティに行く予定だったが、私は涙が止まらないので夫は一人で出かけて行った。

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