Saturday, August 11, 2012

9月4日 手術の日

いよいよ手術当日。

病院は家から車で5分位の所。
下着などちょっとした着替えを用意して、朝5時、夫の運転する車で病院に向かう。

丁度連休の週末だったので、昨日はバーベキューに呼ばれ、散々食べて飲んだ。
医者から夜の12時には飲み食いをやめるように指示されていたので、10時には飲食をやめて家に12時頃帰ったのだが、何だかちょっと胸焼けがする・・・。食べ過ぎか・・。

色んな書類にサインさせられて、入院の必要な人が集められている病棟へ。幾つも並べられたベットの一つに入れられ、アメリカの病院では不可欠な、お尻丸出しアッパッパーみたいな最悪の診察衣を着せられる。散々待たされて、やっとDr. Leonard 到着。いつもの静かな笑顔に励まされる。手術する左胸にマジックペンで書き込む。Dr. Dewolfe も脂肪を取るお腹に色々書き込む。どのようにメスを入れるか、下書きのようなものらしい。

ハンサムな麻酔の先生が「気分はどう?」と現れたので胸焼けがする事を伝えるが、12時以降何も食べてなければ大丈夫だと笑う。

看護婦が現れて私を連れて行こうとしたので夫は一旦家に帰る。今日の手術は2時間弱くらいだと聞いている。

実は手術当日の事はあまりハッキリと覚えていない。
乳首の周りに何ヶ所か注射され、いよいよ手術室に運ばれて色んな人が挨拶されたのは記憶にある。麻酔されても心は起きて全てを観察していようと思ったのに、そんな器用な事は全く出来ず、次に気づいた時には全て終わっていた。看護婦からリンパへの影響がなかった事、全て順調に行った事を聞く。

痛みは全く感じない。やたらのどが乾く。

入院病棟へ運ばれ、しばらく休んでいると夫が到着。ボビーとナターシャという親しい夫婦も見舞いに来てくれた。ナターシャは夫の忙しい時、ずっと側にいてくれた。誰かがいてくれるだけで有り難い。

胸全体が大きなギブスのようなもので覆われている。とりあえず縫ってあるはずだが明日また開いて手術かと思うとうんざりする。

レストランをやっている親しい友達が花と差し入れを持ってお見舞いに来てくれる。差し入れは彼が作ったトンカツや天ぷら、焼き飯などで、私にスタミナをつけさそうと思っているのかもしれんが、あまりに脂っこいので食べられなかった。夫とボビー達が喜んで食べてくれる。

何も食べる気が起こらないのでアップルジュースを少しずつ飲む。一口飲んでは机に置いて、また一口飲んで・・・。3口目くらいに気がついた。そのジュースの周り一杯に蟻がたかっている〜!

もしかしたら友達の持って来てくれた花にいたのかもしれないと思い、看護婦に言うのはためらわれたけど、こんな所にはいられない。すぐ報告。

「あの・・・虫が一杯いるんですけど・・」
「あれ〜本当!、すぐ空いてる部屋を探してそこに移動します。前にも出たのよ・・ちゃんと駆除出来てなかったのね・・・」

え〜・・清潔なはずの病院(それも地上5階)に蟻! 私は初めての手術で神経質になっているからか、蟻が左胸一杯に広がる図を思い浮かべ、あ〜感染してヒドい事になるのかも・・と思い悲しくてただ泣いてしまう。怒る体力がなかった。

部屋を変わって看護婦が注射をしに来る。左胸の手術をしたので、今後どんな注射も右腕を使うように言われる。

テレビなど見る気にはなれないし、食欲も全くない。夫に頼んでipod を持って来てもらう。 夜勤の看護婦は最低だった。ボタンを押して呼んでも、さんざん待たされる。他の労働者達とバカな世間話をしているのが聞こえる。やたら喉がかわく。麻酔のせいだと思う。水は飲めない事になっているので、氷を口に入れてもらう。全く人の心のわからない、サービス業には向かない看護婦だった。この時の私はもっとヒドい看護婦がいる事を知らなかった。

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